昨日の
午後1時に
新しい
AI画像生成サービスが
公開されました。
問題になっているのが
そのAIが
学習元に
違法転載サービスを
使っているということ。
今日は
違法転載サービスを
使った場合に
創作物や
著作権が
どうなるのか
というはなしを
したいと
思います。
Novel AIの著作権の問題について
それでは、行ってみましょう!
昨日
新しい
画像生成サービスの
Novel AI
というものが
公開されました。
こちらの
AIですが
イラストを
生成した場合に
かなり
良い感じに
出来上がることもあり
ちょっとだけ
期待されていたのですが…
データの学習元として
danbooruという
違法イラスト転載サービスを
使っており
著作権的な
問題が
かなり指摘されるように
なりました。
実は
このdanbooruという
サイトですが
stable diffusionと
同じシステムを
使った
waifu diffusion
というものも
こちらの
違法転載サイトの
danbooruを
学習元に
使っていて
いずれ問題が
指摘されるだろうなと
言われていたようです。
danbooruは
pixivや
Twittterから
許諾を得ずに
違法転載されている
サイトのようです。
著作権について整理する
まず
著作権の基礎について
おさらいしますが
著作権というのは
その作品を
生み出した時に
生まれるものです。
AIの場合は
まだ
著作権法が
整備されておらず
いろいろと
無法地帯になりやすいので
倫理的な問題が
絡んでくるなと
思います。
イラストや
音楽の分野に
関して言うと
著作権には
大きくわけて
二つの分野が
あります。
それが
著作者人格権と
著作者財産権です。
今回の
Novel AIという
サービスが
問題になるのは
この二つの
権利の
どちらも侵害している
可能性がある
ということですね。
(*今回は特に
財産権の侵害
というのが
大きそうです。)
著作者人格権について
著作者人格権について
ですが
これは
基本的に
譲渡する
ということが
できません。
最近の
契約書では
著作者人格権を
行使しない
という表現が
使われますよね。
これは
何かというと
著作者人格権には
同一性保持権というものが
あり
作品が
その作品であることの
一貫性というのが
法律で
守られているんです。
例えば
描いたイラストを
ほかの他者が
一部を書き直したり
する場合
それは
同一性保持権に
抵触します。
音楽で
例えるなら
Aさんが作った曲を
Bさんが書き直したら
それは許諾などを
取っていなければ
Bさんの曲になってしまうので
著作者人格権に
抵触する
と考えられるんですね。
同一性保持権の
例として
わかりやすいと
考えられるのが
おふくろさん騒動
と呼ばれる
騒動です。
これは
森進一の
おくふろさんの楽曲の冒頭で
「いつも心配かけてばかり
いけない息子の僕でした」
というセリフが
勝手に追加されて
騒動になった
というものです。
↑参考にさせていただきました。
AIの場合は
特殊なようですが
元ある
違法転載サービスの
イラストの
同一性保持権が
保たれないまま
そのイラストを
元に
新しいイラストが
生成されることは
新しい権利を生み出している
というより
いままでの権利を侵害している
という側面のほうが
大きいように
感じられます。
問題になる
著作権法の一文が
ありますが
他人の著作物であっても、コンピューターなどによる情報解析を目的とする場合には、必要と認められる限度において記録媒体への記録や翻案をすることができる
https://topcourt-law.com/ai-iot/ai_copyright
ということ
なんですが…
ここで
法改正が
はいりそうだなと
思うのは
「必要と認められる限度」
というのを
Novel AIは
超えている
と考えられる
点ですね。
このような
イラストや
音楽の
AIに関しては
AIのデータを
学習させること自体は
問題ないという法律ですが
それと
成果物は
はなしが別
というのが
主流な意見なようです。
次の
項目で
おはなししますが
Novel AIが
無料なら
まだ
違ったのかもしれませんが
(waifu diffusionが
あまり問題にならなかったのは
無料という点が大きい気がします。)
Novel AIは
月額いくら
(3600円くらいだそうですが)
また
一枚いくらと
お金をとっているため
より
問題になりそうな
事案になっていると
考えられるんですよね。
著作者財産権について
次に
財産権に
ついてです。
こちらも
いくつか
項目が
あります。
イラストや
音楽など
それを
使って
お金を得るというのは
財産権の
一部もしくは
全部を
譲渡して
お金を得ている
と
考えることが
できます。
違法転載サービスは
この
財産権の
侵害に
大きく関与します。
本来
許諾を取るべきものを
勝手に転載して
手に入れているわけですから
著作権法に
抵触します。
そして
それに加えて
そこから
多額の利益を
得るというものなので
問題になるよなと
思いますね。
なお
著作権の場合や
法律などは
侵害行為
また違法行為と
知っていて利用すると
罪が重くなる
という性質も
あるため
Novel AIも
違法イラスト転載サービスを
学習元データとして
使っているというのは
出版社が
黙っていない
気がします。
気をつけなくては
いけないのは
違法な
イラスト転載サービスを
学習元として使って
生成されたAIの画像は
新しく生成された
画像自体も
権利侵害となる
可能性が高く
利用した人が
法的に罪に問われる
という可能性も
あります。
どういうことかと
言うと
違法なサービスを
利用して作られた
AIのサービスが
違法と考えられる場合
その
AIのサービスも
違法なため
サービスを
利用した人も
法的に
罪を問われる可能性が
あるということですね。
もちろん
全く知らなかった
という場合も
あるかもしれませんが
AIを
作った団体も
わかっていて
作っていると思うので
法的に
かなり問題になり
整備されるものと
考えられます。
純粋に
赤松議員などが
動きそうな
気がする案件なので
今後の
動向を
注視したいと
思います。
AI自体には
問題がないと
判断されても
現代の
AIは
学習元になる
データがないと
何もできないため
学習元になる
danbooruが
なくなれば
AI自体のサービスが
使えなくなる可能性も
高いです。
まとめ
今日は
新しく出てきた
AI画像生成サービスの
著作権について
おはなししました。
私は
普段は
音楽を作っており
法律の
専門家ではない点にだけ
気をつけてください。
新しいAIの
問題は
著作権的な問題よりも
倫理的な側面が強いので
議論が進むと
思います。
AIと
法律的な
問題について
詳しく知りたい方は
以下の書籍が
おすすめです。
著作権の
基礎を
学びたい方は
文化庁のサイトが
役に立ちます。
https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/index.html
是非みてみてくださいね。
今日の内容は
人対人の
内容をベースに
しているため
人対AIの
内容としては
異なる部分も
たくさんあるかもしれません。
普段の私の
楽曲は
以下から
お聞きいただけます。
よろしければ
聞いてみてくださいね。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただき
ありがとうございます。
また明日です!