統合失調症が治るまで

おはようございます。昨日はイオンにいたんですが、ポケモンGoが気になってしまい、またお薬が減って体調に変化があってあまり活動はできませんでした。ちょっとずつ減薬できればと思いますが、減薬をした直後は身体が反応するのでちょっと辛いですね。今日は統合失調症が治るか治らないかみたいなはなしです。

統合失調症が治るまで

よく「統合失調症は治るか治らないか」という議論を目にします。治らないという人もいれば治るという人もいますよね。私は統合失調症は必ず治るという風に思っています。

まず、そもそもなんですが治るというのをどこにゴールを設定しているかも決めないといけません。多くの人が気になるのはお薬をいつまで飲むのかということですが統合失調症はお薬を飲まなくなったら治ったと思って良いのかは疑問の余地が残ります。確かに、投薬治療がなくなることは一つの基準かもしれないんですが、それだけではないと考えています。

よく精神科の治療で言われているのは、「精神科的治癒とは、病前の健康な状態に戻ることではない」ということです。統合失調症がきっかけとなり、新しいステージに入るのだと思います。

統合失調症の研究者の糸川昌成先生がおっしゃっていた精神科的治癒についてはこちらをご覧ください。

http://www.soundescape.info/1146

身体的な病気であれば、対症療法で病前の健康な状態に戻ることを目標にしても良いのかもしれませんが、精神科の病気はちょっと違うと思います、ということ。統合失調症が治るにはカウンセリングなどの根本治療が有効だと思うということ。また、統合失調症が治るためにはお薬を飲み続けることが大事ということは思います。

再発・再燃の原因として、統合失調症の患者さんでよくあげられるのはお薬を自分の判断でやめてしまうことです。これには原因があるそうです。

お薬を自己判断でやめてしまう原因としては3つほど考えられています。

まず、自分の病気について詳しく知らないため、ということです。病気についての知識が不足していると、年月が経つにつれて、自分は自分の病気について理解していると思う気持ちが強くなっていきます。実際には勉強などしていないので、知識は増えていないはずなのですが、慢心してしまうんですよね。必要に応じて、専門家の先生の書いている本を読んでみるのも良いと思います。また、いま自分はどのステージにいるのかも意識すると良いと思います。陽性症状の激しい急性期では、しっかりとお薬を飲み、時には入院をしながら、休養をとることで落ち着いてくると思います。

二つ目として、副作用があったら医師に相談するということです。特にあわないお薬などは副作用が酷い場合があり、自主判断でやめてしまうことが多いようです。そうならないように、しっかり医師と連携を取りながら服薬を続けましょう。統合失調症は必ず治ります。

最後によくなったと思ってお薬をやめないことです。統合失調症では継続的な投薬治療が有効だということがしっかりわかっていれば、「飲んでいるから調子が良いのであって、飲まなくなったら元に戻る」ということが理解できると思います。身体の病気と違い、脳の伝達物質に作用するものなので、飲まなくなったらまた入院という方が実に多いです。

世の中にはこういったお薬による標準治療による治療と代替治療とあったりします。なんちゃらオイルとかは可能性があって良いのかもしれませんが、こういうお薬を飲まなくなるきっかけを与えることがあり、害になる部分や可能性が高いのかなと思っています。

統合失調症では多くの薬が必要になりますが、「患者にお薬をたくさん飲ませて製薬会社が儲けている」というようなことを言う人もいるようです。外野は無視して良いと思います。統合失調症にはお薬がきくのです。

また、統合失調症とお薬をめぐる問題として「精神的な不調でお薬を飲むなんて!」と言う人もいますね。こちらも外野のいうことなので無視しましょう。お薬は必要なもの。特に統合失調症の患者さんにとっては杖のようなもので、杖なしに歩けない状態なのに、「健康そうに見えるから杖なんていらないでしょ」と論じるような行為は論点がずれています。「情けないな」と抵抗感があるのはわかりますが、お薬を飲むこは悪いことでもなんでもありません。むしろ国の医療負担から行ったら、飲まないことのほうが損害が大きいです。

時間をかけてゆっくりと

統合失調症の治療はとても時間がかかります。長い場合では10年ほど経ってもまだ症状が残ったりする方もいらっしゃいます。すぐには治らないのですが、でも「必ず治る」と信じてお薬を飲み、必要な休息をとってその時を待つと良いと思います。

統合失調症の治療の柱になるのは確かにお薬による治療なんですが、それ以上に心理学的なアプローチも役に立つと思います。お薬と並行して受ける場合が多いでしょうか。

私の場合でいうと、自分の統合失調症の原因について考えた時「家庭の持続的なストレス」というのは多いにあるなと感じています。小さい頃はストレスフルな家庭だったので、精神的にはダメージが蓄積し、大学生の時に失恋してトリガーがはずれ、爆発して陽性期に入った過去がありました。

家庭がストレスフルだと、ご家族がカウンセリングを受ける場合もあるようです。私の家はその後、ストレスはかなり減りました。大学は東京だったので、実家と距離をとった時期が良かったのかもしれません。

時間をかけてゆっくり回り道するくらいで統合失調症はちょうど良いです。最短ルートを辿る必要もありません。ゆっくりいきましょう。

今日は統合失調症が治るかどうかみたいなはなしでした。

それでは、また明日!

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