統合失調症の新薬について【2021年版】

こんにちは。統合失調症の新薬のはなしをします。開発中のお薬の情報も含みますので、あくまで専門家ではない素人が書いている文章として、ご自身でも最新の情報をチェックの上、お読みいただければ幸いです。

レキサルティ

2018年に日本で発売された。比較的新しいお薬です。

https://www.otsuka.co.jp/company/newsreleases/2018/20180418_1.html

私はエビリファイの次の手として、主治医に処方されました。効き目としては、リスパダールとエビリファイを足したような作用があるようです。リスパダールはずっと飲んでいるので、現在のメインのお薬はリスパダールとレキサルティです。

レキサルティは医師にとっては処方しやすいお薬です。最初の数日は1mgを飲み、その後は2mgを飲み続けるという方式で、ほかのお薬のように主治医が増減を指示しなくて良いタイプのお薬です。

今後の私の方針としては、レキサルティ一本にお薬を絞っていく方針で減薬しています。リスパダールとレキサルティを平服していますが、リスパダールを減らしていく方針ですね。

デエビゴ

不眠症のお薬として出される新薬のひとつです。2020年に発売が開始されています。

https://www.eisai.co.jp/news/2020/news202036.html

これとよく使われますがロゼレムというお薬を併用して飲んでいます。ロゼレム系のお薬ではなく、別にありますベルソムラ系のお薬です。ベルソムラの改良版だと思っていただければと思います。効き目はやや弱いのかもしれませんが、しっかり眠れています。ベルソムラは効き目が漢方に近いなどと言われるようですが、安全性はかなり高く、サイレースのようなお薬のように依存性を心配する必要もあまりありません。

デエビゴはややお薬の量が不安定になる傾向があり、頓服で多めに出していただくことが多いですね。安定している時は安定しています。副作用も少なく、良いお薬です。

その他の新薬

現在、治験が行われている新薬ですが、統合失調症の研究者の糸川昌成先生のビタミンB6の新薬の治験が行われているようです。治験の最中なので、今後情報が変わる可能性が高い点、ご注意ください。カルボニルストレスの研究ですね。

糸川先生の文章ではないようですが、共同研究者の先生が答えている記事がありました。わかりやすいので是非ご覧ください。

https://www.igakuken.or.jp/project/to-tomin/to-pro15.html

論文も読んだのですが、ややお薬の量としては一回の量が多い部類のようです。また副作用の報告も結構あったので、その部分はお薬のパッケージとしては改良されるものと思います。カルボニルストレス型の統合失調症というはなしをされているのですが、これは仮設で、統合失調症もいくつか型のようなものがあるのではないか?という仮設があるようですね。

糸川先生のお薬は注目度が高いと思いますので、今後の情報には留意したいと思います。

関連記事としてお読みいただきたい、「精神科的治癒」に関して書きました。是非お読みください。

http://www.soundescape.info/1146

最新の新薬情報その2

最近臨床家をやっている友人に教わりましたが、脂肪酸の研究から新薬の開発の可能性が示唆されているようです。

https://www.amed.go.jp/news/release_20170905-02.html?fbclid=IwAR0Xx_n61K78qshEinQbfyu6dyDSkUnyQl8C_y10oJV1t5BT8pGQrrwSKp4

オランダと中国における独立した二つの大飢饉の期間に妊娠期を迎えた母親から生まれた子どもは、将来の統合失調症発症率が約2倍なったという疫学的知見注3,4)をもとに、「妊娠期の一時的な栄養不良」が環境要因の一つとなり得ると考えられています。

https://www.amed.go.jp/news/release_20170905-02.html?fbclid=IwAR0Xx_n61K78qshEinQbfyu6dyDSkUnyQl8C_y10oJV1t5BT8pGQrrwSKp4

統合失調症の原因って明らかになっていないんですが、過去の研究で、大飢饉で栄養失調になっている母親から生まれた子供が統合失調症になっていた確率が高かったという研究があり、その研究からヒントを得たお薬への応用というはなしのようです。

統合失調症の原因として「家庭の持続的なストレス」などもあげられますが、やはりストレスを一定期間受け続けるというのは、病気の原因になるようです。

まとめ

統合失調症は投薬治療が非常に有効で、今後もお薬が変わっていく可能性が高いです。競争も激しいので、最新の情報をチェックしてみてください。

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