NJE理論ブログ7日目
NJE理論で更新をはじめ
一週間がたちました。
あっという間に
日々が過ぎています。
そういえばいままでも
ブログの毎日更新を
はじめた時はこんな感じだったなぁと
思い出します。
特にNJEで書くと大変なため
毎日ブログのことを
考えています。
今日は、せっかくなので
私の得意な
ファミコン音楽のはなしをしますね。
ファミコン音楽を作るAI
それでは、行ってみましょう!
日本大学の北原研究室のチームが
JPOPをファミコン音楽風に
自動編曲するAIを開発しました。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2111/29/news032.html
ここで、ファミコン音楽の
基礎について
おさらいしておきましょう。
ファミコン音楽は
とても制約が厳しいのです。
基本は三音しか使えず
ドラムもノイズを加工して
作ります。
「ファミコンは三音」
とまずは覚えてください。
これに加えて
ドラムとして使うのが
ノイズチャンネルです。
ノイズをドラムに使うのは
発想の勝利な気がします。
これに加えて
理論上はなんでもできる
DPCMチャンネルが存在します。
DPCMはPCMチャンネルのことですが
こちらは今回は割愛いたします。
ファミコン音源の細かい仕様については
こちらの記事にありますので
よろしければご覧ください。
さて、今回の
JPOPを
ファミコン音楽風に自動編曲するAI
についてです。
AIなので学習をするわけですが
今回は遺伝的アルゴリズム
という手法を使っているそうです。
遺伝的アルゴリズムとは、あるデータを目標に近づけるために使われる手法の一つ。元となるデータを持った個体を複数用意し、目標に近いものを生き残らせていく。生き残った個体は自身のデータの特徴を遺伝子に子孫のデータを生み出し、世代交代する。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2111/29/news032.html
AIの学習法にはたくさんの種類があり
今回のファミコン音源の仕様に最適なのは
遺伝的アルゴリズムではないか
ということですね。
私も気になって論文を読もうとしたのですが
うまく登録方法がわからず、まだ読めていません。
ファミコンは3音
ファミコン音楽は最近では
チップチューンというジャンルで
広く知られるようになりました。
チップチューンというのは
チップ、つまりICですね。
ワンチップのCPUで鳴らす音楽
という定義ができると思います。
ファミコンにはリコーの
RP2A03という
CPUが使われています。
チップチューンも三音しか
使えないという制約を課し
作っている方は多いです。
昨日ご紹介した
Artificial Intelligence Bomb
これも音程のある音は
三音しか鳴っていないのです。
最初にこの曲を聞いた時は
衝撃を受けました。
特にこの曲で特徴的なのは
後半のベースソロですね。
(上のリンクの1:36あたりからです)
ファミコン音源では
ベースに三角波
という音色を使います。
通常の三角波は
ベースに使うのですが
こちらの曲は
ベースの音がメロディとベースを
いったりきたりしています。
ファミコンにはフレームの考え方があり
それを応用した曲ということですね。
以前の記事でFamicompoという
コンペティションのはなしをしました。
初代Famicompoから
その後famicompo miniが開かれ
現在は国際大会のfamicompo pico
という大会が不定期で開かれています。
こちらは近年のコンペで
よく上位に入賞している
TQ-Jamさんという方の曲です。
なんとこの曲
1音しか鳴っていません!(!?)
ファミコン音楽の解析ツールがあり
そのツールで見てみても
やはり1チャンネルしか
音が動いていないんですよね。
高度な手品でも見ているようです。
こういったチップチューンの音楽は
MMLという手法を使って書かれています。
MMLというのは
Music Macro Languageのことで
プログラミング言語のような手法で
作曲する方法です。
世界でも日本で特に使われており
かなり異質で
敷居の高い方法です。
チップチューンはその敷居の高さもあり
万人受けする音楽ではないと
思っていますが
異質だからこそ自分には合うのかな
とそう思っています。
二番煎じの音楽
先ほどのAIと今回のチップチューン
この二つのことから言えるのは
失敗のない音楽は誰にでも作れる
ということです。
誰かの曲をファミコン音楽風にする
というのはお手本もありますし
あまり失敗する要素がないんですね。
歴代のfamicompoでは
カバー部門がとても人気ですが
そういったカバーは
AIでもできるものが多いです。
例えば、あるポップスの曲を
ロックマン風にファミコンアレンジする
といったことは
ぶっちゃけ誰にでもできますし
これからはAIが作ってくれるので
不要になるのです。
これからのチップチューンには
より独創的な音楽が
求められると思います。
今回は
ファミコン音楽のはなしをしました。
それでは、今日はこの辺で。
また明日です!
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