フロイトの弟子であった
ユングは
中年の危機
という概念を
提唱していました。
今日はこの
中年期危機について
書いてみたいと思います。
放送大学の講義から
それでは、行ってみましょう!
放送大学の講義についてですが
今期は中高年の心理臨床
という科目を受講しています。
前期は
精神分析とユング心理学と
心理的アセスメント
という科目を受講していました。
今日取り上げるのは
前期で受講した
ユング心理学
に関連する項目です。
皆さんは
中年の危機
という概念をご存知ですか?
40代くらいになり
突然飲食店を開業する人や
いままでの仕事をやめて
新しいキャリアを始める方
そういった方は実は多いです。
これは、ユング心理学でいう
中年の危機
という概念と
ぴったりあてはまります。
「自分の人生は本当にこれで良いのだろうか?」
と、自分の半ばで悩む時期ということですね。
この中年期は人生の正午ともいわれるそうです。
ユングの概念に
個性化の過程
という概念があります。
人生のいくつかのステージで
個性化に伴う危機を経験し
それを乗り越えていくことで
自分の目標に向かって
生きていくんですね。
ある人は
周りの方が亡くなったことがきっかけで
ある人は
子供が成長していくことがきっかけで
中年の危機を迎えます。
こうした危機は
ない方が良いと
思われる方もいるかもしれません。
ですが、その後のことを考えると
例えば定年退職する時期には
同じような揺らぎというのがあり
この時期はこうした危機への対応や
その向き合い方というのが
現れてきますので
とても大事な時期です。
https://www.famille-kazokusou.com/magazine/manner/244
↑参考にさせていただきました。
危機はチャンスである
それでは、危機に向き合った時
どうするか
危機はチャンスである
という見方を私は提案しています。
私自身がそうなのですが
自分が統合失調症になった時
いくつかの段階を経て
受容に至るまでは
長い道のりでした。
ですが、統合失調症になるまでは
見えなかった世界があり
例えば家族への感謝の気持ちなどは
私はとても小さかったです。
あ〜、ここまで育ててくれた親は
偉大だなぁとか
帰れる家があるのは幸せだなぁとか
そういったことをよく感じ取れるようになったのは
統合失調症になったことが大きいのかなと
思うようになりました。
当たり前ですが
人間は大人になってから
何もない日常で変わろうとする
ということはあまりないと思います。
ですが、危機があれば
それがチャンスになり
自分が変わる大きなきっかけになる。
こういうことが大事だなと
感じます。
精神科の受診というのは
新しいステージのはじまり
と見ることができますが
これはガンなどでも同じです。
病気で制限されることというのは
確かにありますが
それ以上に
いままでできなかったことが
できるようになる
気づけなかったことに
気づけるようになる
というのは
大きなことだなと思います。
統合失調症を強みにしていくには
こうした危機への向き合い方が
とても大事と思います。
長い人生の中で
今日はユング心理学の
中年の危機
についておはなししました。
私自身がそろそろ中年ですので
どんな感じになるんだろう?
とワクワク半分
怖さ半分といった感じです。
折角なので
変化を楽しみたいと思います。
それでは、今日はこの辺で。
いつもお読みいただきありがとうございます。
また明日です!