病院で音楽を流す
ということを検討する場合
本当にそれが効果があるのか？
ということは気になるところだと
思います.
今日は
心理学の分野である
音楽心理学の研究を交えながら
病院で音楽を流す効果について
おはなしいたします.
病院で音楽を流すことを
検討されている方がいましたら
ぜひ最後まで
お読みください.
病院で音楽を流す効果を音楽心理学の知見を交えながら解説
それでは、行ってみましょう！
まずは今日の
一曲からですね！
さて今日は
音楽の効果のおはなしです.
病院で音楽を流そうかなと
検討されている場合
医師などから
本当に効果があるのか？と聞かれたり
自分でも効果があるのか疑問に思ったりしたことは
ありませんか？
なんとなく無音だったり
漠然とテレビが流れていたりするけど
その状態から抜け出したいという場合
音楽は強い候補として
あがってくると思います.
今日は音楽心理学の実験を紹介しながら
病院で音楽を流す効果について
検討してみたいと思います.
まずこの音楽心理学という分野ですが
ちょっと耳馴染みのないジャンルかなと思います.
音楽関連の心理学の分野にも
いろいろとあるようなのですが
私の中では3つが大きな分野かなと
思っていまして
それが
音楽療法
音楽心理学
音響心理学
といった分野になります.
音楽療法はおそらく
病院関連の方なら
聞いたことがあり
興味のある方も多いと思います.
音楽心理学は
音楽を心理学に研究するという
意味の分野で
よく研究に楽譜などが出てきます.
音響心理学は
音響学と心理学的な分野の融合ですね.
こちらは波形や数式などが
出てきます.
今日ご紹介する研究は
詳しい解説はこちらに
記事があります.
研究は
音空間デザインラボさまというところが主催し
大阪学院大学情報学部の
谷口高士先生がやってらっしゃったものになります.
こちらから
詳しい研究結果が
ご覧いただけます.
https://usen.com/portal/otodesign/study/study_021.html
病院の待合室の写真を見ながら
音楽を流して
その印象を測定するという
実験方法です.
研究結果のグラフを引用させていただきます.
こんな感じのグラフです.
赤い点線が
BGMがなしときのグラフで
これを統制群
それぞれのジャンルの
研究結果が出ています.
緑のEDMというのは
いわゆるダンス系の
踊るための音楽ですが
こちらは全体的に病院のBGMとしては
印象を下げてしまう効果があるようです.
青い線は病院向けのピアノソロや室内楽
薄い青はクラシックになっています.
また黒い線はアコースティックギターの音楽です.
この3つは
BGMなしのときよりも
リラックスできる
心地よい
安心できるといった
病院の印象があがっている
と言う結果が出ています.
モダンジャズや
Organic Soul(R&Bのような音楽)は
あまり効果は出ていないようでした.
この実験結果を踏まえると
やはりクラシックやピアノソロ
室内楽やアコースティックギターなどは
病院の印象を向上するのに効果があるのが
示唆されているかなと思います.
ということで
病院で音楽を流すことは
- リラックスできる
- 心地よい
- 安心できる
といった印象を
高めてくれることが
わかりました.
これは
無音のBGMがなしのときよりも
有意差があり
明確に効果が出ているようです.
病院としては
こうした印象があがることは
患者さんにはプラスに働くのでは
ないでしょうか？
さて
研究結果がわかったところで
次は何を流そうか？
というところかなと思います.
さきほどの
音空間デザインラボさまは
USENのグループなので
USENが契約できればそれがいいのかなと
思ったりしています.
私は
USENのオルゴールチャンネルが
とても好きで
よく日常的に聞いていたりします.
そこでと思い
病院の待合室のためのBGMを作り
オルゴール音源としてサブスクに
リリースしています.
こちらから
ご覧いただけます.
病院のBGMとしての音楽は
実はあまり広まっていない分野なのか
作っている人が少ないジャンルのようです.
BGMがあったとしても
何かのカバーやアレンジが多く
著作権的な問題が大きいため
病院で流すのが難しいと判断されることも
多いのかなと思います.
私は
普段フリー音源として
自分の音楽を発信しておりまして
こちらのオルゴールは
著作権料の徴収なしに
無料でお使いいただくことが可能です.
私が運営している
フリー音源サイトは
こちらです.
オルゴールが
病院のBGMとして優れていると思われる理由に
その沈静化の効果や
あまり嫌いな人がいないという部分は
大きいのかなと思っています.
これは音楽療法の文献で見かけた知見になりますが
音楽というのは、そこから逃れる手段があまりなく
耳をふさいだり、その場から物理的にいなくなる
くらいしか回避方法がないということが
あるんだそうです.
そのため
病院の待合室で待っていなくてはならない
という状態のBGMとして
好き嫌いが分かれる音楽は向いていないのかな
と考えています.
その部分でも
オルゴールは最適です.
今日ご紹介した内容を参考にして
病院で流す音楽について
検討してみてくださいね.
今日ご紹介した音源は
こちらから聞いていただけます.
それでは、今日はこの辺で.
いつもお読みいただき
ありがとうございます.
また明日です！
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