左手の人生

おはようございます。今朝は早起きだったんですが、筆が進まず、ブログの更新が遅れています。

さて、昨日もお知らせした通り、今日からやややることを変えていこうと思っています。その一つがブログのテーマの変更です。「「強みの作り方」の教科書」は読み終わったので、私も実践の時が来ているなと思います。今日は統合失調症のはなしをベースに、改めて自分が感銘を受けたことについて振り返りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

左手の人生

さて、行ってみましょう。

統合失調症の研究者に糸川昌成先生という先生がいらっしゃいます。ビタミンB6の研究で有名な方で、臨床家であり、研究医である先生です。彼が本で、はなしていたことを簡単にシェアしたいと思います。

まず、治癒には三種類ある、と。外科的治癒、内科的治癒、精神科的治癒とあるんだそうです。

外科的治癒というのは、例えば肺がガンになったら取り除いてよくなった。これは外科的な治癒ですね。内科的治癒というのは、例えば高血圧でお薬を飲むと、血圧が落ち着いている、これは内科的治癒です。それでは、精神科的治癒とは何か。

これは、糸川先生が本で引用なさっていた、帝京大学の先生のおはなしなんですが、その昔、綺麗な板書をする学校の先生がいたんだそうです。ところが突然、くも膜下か何かで脳が麻痺してしまい、右手で字が書けなくなってしまった。リハビリを勧めるものの、元が綺麗な字を書く先生なので、あまり進まない。そんな時に教え子たちがやってきて「みんな先生の帰りを待っています!」と激励すると、その先生は左手で字の練習をはじめて、退院し、教壇に戻っていった。こんなエピソードがあるんだそうです。私が感銘を受けた「左手の人生」と言う生き方です。

統合失調症の患者さんの治癒というのは、それまでの、つまり病気をする前の病前の健康な状態に戻ることがゴールではありません。新しい人生を歩むこと、またそれまでと違った場所に還っていくのだ、と糸川先生はまとめていらっしゃいました。

よく糸川先生の診察で「私の子供にもビタミンB6を投与してください」という患者さんの親御さんというのがいらっしゃるんだそうです。でもこれは内科的治癒なので、精神科的治癒とは異なるものです。

確かに、統合失調症にはお薬は効きます。でもそれだけでは治癒にはいたらない。IPS細胞やラットは物語はつむぎません。

統合失調症が治るためには、精神科的治癒が必要ではないかと思います。

最近悩んでいたこと

最近、仕事のことで悩んでいるというはなしをしていましたね。食っていくために翻訳の仕事を請けるかどうか。はたまた音楽の仕事を続けるかどうか。

「左手の人生」という視点にたつと、私の音楽の仕事はまさに「左手の人生」だなと思ったりもします。「右手の人生」が送れていれば、翻訳の仕事やその他、大学生の時に興味のあった、システムエンジニアの仕事などを受けてみてもよかったかもしれません。バリバリ稼いで、自分や社会に還元していく人生を諦め、自己実現のため、また同じ病気で苦しんでいる方のために音楽をやっているのが私です。私自身、音楽に救われた過去があるからです。

音楽の仕事も食っていけるかどうかでいえば、全然食べていける仕事です。後はどう食べていくかを考えて行けば良い。音楽の世界では才能は関係なく、人生で残るのは「やった人」か「やらなかった人」だと思っています。

ブログ毎日更新を通して

以前のお知らせのエントリーでもお話ししたように、自分の「ミッション・ビジョン・パッション」について考える時期がきていて、ミッションについては概ね考え終わったので、次はビジョンを固める必要がある、というところで、書き方を変えています。ちょっとずつ内容が変わっていくかもしれませんが、成長の過程だと思っていただければ幸いです。

それでは、今日はこの辺で。

また明日です!

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