8bit音楽の作り方講座その2-スマホ編-

こんにちは。SoundEscapeのranaです。

今日は8bit音楽の作り方として、入門的にスマホで作れるアプリを紹介しようと思います。

まずターゲットを定めましょう。ひとえに8bit音楽といってもファミコンなのか、ゲームボーイなのか、でもだいぶ仕様も異なります。作りたい音楽はまずは明確にしましょう。

Android向けの記事が多めですのでiPhoneなどiOSに特化した記事も書かせていただきました。

8bitな音源の作曲アプリ、iOS編

Android+ppmck

mckもしくはppmckと言われるMMLコンパイラーを使う方法です。

こちらではわかりやすいグラフィカルな画面のアプリもご紹介しますが、スマホは画面が狭く、MMLはスマホで文字を打つ感覚で曲がかけるのが最適で、私も愛用しています。

MMLというのは文字で作曲する方法です。cdefgab>c(これはどれみふぁそらしど(最後のどはオクターブ上のどです)と鳴らす)というような書き方です。

最初の敷居がとても高いのですが、覚えてしまうととても便利で、例えばプロの作曲家の方だと海外に旅行に行っている時にMMLで曲を書き、納品したりということができます。

MMLなので、グラフィカルな部分で負担が少なく、低スペックなAndroidでも作業できると思います。

ppmckはAndroid版がありますので、それを利用しましょう。

mckもしくはppmckというのは2004年頃のチップチューンブームを牽引してきたものです。MMLコンパイラーというのは、MMLを機械語に翻訳し、機械に実際のファミコン音源で使われるNSFといファイルを作成するためのものを指します。

ppmckですが、mck wikiにありますので、そこからDLします。ややバージョンが古いようですが、Android 11でも十分に動きました。

mck wikiはこちら

https://wikiwiki.jp/mck/

ファミコン音源について知りたい方はとても参考になるサイトですので、目を通されると良いと思います。

mck wikiトップページ
下にあります

mck wikiのトップページを下にスクロールしていくとmck本体という項目がありますが、そこにppmck release 9a ex3 for Android versionというものがあります。mediafireに上げられていますので、そちらかDLします。こちらは広告が多いので、気をつけてください。ファイルは一個ずつDLします。

Androidで開くとこんな画面です。

MMLXEDというのはこのppmck on AndroidでMMLを開くためのアプリです。作業の際に必要ですので、DLしましょう。またはVSCodeなどを使ってください。

作業の工程としては

  • MMLXEDやVSCodeでMMLを書く
  • ppmck on Androidでコンパイル
  • NSFをDDB2などで再生する

という感じです。

MMLについてですが、このサイトで公開しているppmckのMMLが利用できますので、必要に応じて使ってください。

nsdlibと書かれているものは仕様が異なりますので、今回は使えません。

MMLを打ちます
ppmck on Androidでコンパイル
コンパイルの成功画面
DDB2などのNSFをサポートしたアプリで再生しましょう。

Android+lsdj

どうしてもファミコン音源にこだわるという方は上記のppmckはとてもおすすめなのですが、とても敷居が高いので、lsdjもおすすめです。こちらはゲームボーイで使われているアプリになります。Androidでゲームボーイのエミュレーターを立ち上げてそこでゲームボーイ実機形式のアプリを読み込むという方法になります。

実際にAndroidで使ってみる場合はこちらの記事を参考に導入してみてください。

lsdjのダウンロードからAndroidでのwav出力までカバーしています。

iPhone+Garage Band

こちらはiPhoneでの入門的なチップチューン音源制作の方法になります。

あくまで初心者向けで作り込むのには向きませんが、Garage Bandが良いと思います。

音色の選択でAlchemy Synth→Leads→Chip Tune Leadsと選択すると8bit音源になります。

こちらはエフェクトがかかっていますので、8bit音源の素の状態と比べるとシンセの色が強いですね。

こちらのChip Tune Leadsでうまくいかない場合はFX→Arcade Synthなどをご利用ください。

iPhone+nanoloop

iPhoneでの画面です

ゲームボーイ音源を使ってみたい方にはnanoloopがおすすめです。

nanoloop

nanoloop
開発元:ume software, SP
¥490
posted withアプリーチ

こちらにはAndroid版もありますので、Androidではlsdjかnanoloopかという感じで選べます。

nanoloopは直感的な操作に向いていますのでiPhoneと相性が良いように思いますね。

画面をタップしてスライドしながら曲を作ります。こちらは長いシーケンスでも運用できるのですが、おすすめとしてはダンスミュージックのようなループ音楽のほうが作りやすいと思います。

その他のアプリ

famistudioのデモ曲を立ち上げた画面です。

iPhoneでMMLを試されたい方向けにはfamicomposeなどもあるようなのですが、私は買ってみたものの、アプリが現在のバージョンでは正常に動かないので非推奨です。

パソコンなどでMMLを覚えて、それをメモ帳で書くというのがてっとり早いかもしれませんね。

世界的なシェアはAndroidのほうが大きいはずですので、こればかりは仕方ないかもしれません。

famicomposeのほかにもrlib-MMLというようなアプリもありましたが、こちらは完成度があまり高くないようですので、MMLでやってみたい方は次のピコサクラというWebアプリがおすすめです。

またAndroid限定にはなってしまいますがfamistudioというアプリはとても良いようです。

https://play.google.com/store/apps/details?id=org.famistudio

こちらのアプリはパソコン版を使っている方が多いのかもしれません。若手を中心に使われているようで、以前から言われていたDAW的なソフトの使い勝手でNSFが作れるアプリになっています。

ピコサクラ

iPhoneでは8bit系の音を出すのにコツがあるのですが、ピコサクラというWebサービスを使うと簡単に音を出すことが可能です。

https://sakuramml.com/index.php?%E3%83%94%E3%82%B3%E3%82%B5%E3%82%AF%E3%83%A9

サイトにMMLやストトン表記での講座がありますのでそちらも参考にしてみてください。
8bit系に限らず、テキスト音楽サクラではmidiも生成できますので一般的なDTMに近い形で音源作りが可能です。
まずはピコサクラのところに「どれみふぁそらしど」と打ってみましょう!

MMLの書き方についてはこちらをご参照ください。

MMLの書き方初心者編前編
MMLの書き方初心者編中編

まとめ

iPhone、Androidで8bit音楽を作る方法をシェアしてみました。

気になるアプリがあったら是非ダウンロードして使ってみてくださいね!

8bit音楽で制作されたフリー音源が気になる方は是非私の運営しているサイトにも遊びにきてください。

https://www.soundescape.info/

またSpotifyなどでも
私のフリー音源は
お聞きいただけます!

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音楽配信(サブスク)一覧

それでは!

*2023年1月10に追記

スマホで
バリバリ
作曲してみよう!


思う方は
こちらの記事にも
目を通してみて
くださいね。

スマホで長時間の作曲をするのはやめましょう

曲の
クオリティが
どうの〜

という
はなしではなく

健康面での
問題が
出てきます。

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